護身術

はじめに編

あらゆるものを利用する

あらゆるものを利用する
身をまもるときのひとつのコツが、『あらゆるものを利用する』という考え方です。
ピンチを切り抜けるためのルールはありませんから、あらゆる方法、あらゆる物をつかって逃げましょう。

まず、身体の能力を最大限に利用しましょう。
アタマ、手、腕、足、ひざ、歯、つめ…
チカラで負けるとしても、体重などをじょうずに使えば、かなりのパワーがうまれます。

また、持っているものや、身に着けているものがあったら、すべてつかいましょう。
カバン、かさ、筆記用具、ベルト、靴(ハイヒール)…

なにも持っていなかったら、その辺に落ちているものや、置いてあるものをつかいましょう。
ゴミ箱のふた、自転車、消火器、看板、木の枝…

『え~!?』と思うものもあるかもしれませんが、あらゆるものを使って、逃げるためのスキをつくらなければいけません。
でも、あくまでも『逃げるスキをつくる』ことが目的ですから、相手を執拗に攻撃をする、やっつけることが目的ではありません。

たとえ護身術をマスターしていても、いざ襲われたら、もう大騒ぎするしかありません。
思うように身体も動きませんし、アタマもはたらきません。
そんなときは、『まわりのもの全部つかってとにかく逃げる!!』だけ覚えておきましょう。

もちろん、防犯ブザーを持っていたら助けを呼びやすくなります。
また、大声でまわりにいる人に助けをもとめることも同時におこないましょう。